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たまごのまち。

としみんです。

ぼくの故郷、浜松はブラジル人が多いことで知られています。
市内にはいくつかのブラジル人学校があるんですよ。
ぼくもある学校でお手伝いをしていました。
放課後、ぼくのためにポルトガル語の発音チェックを
してくれたやさしい男子高校生がユウジくんです。

ある大雨の日、ユウジくんを家まで送り届けたことがありました。
突然お邪魔したにもかかわらず、夕食をご馳走してもらいました。
今日は、その時にユウジくんのおじいさんに聞いたおはなしをします。

ユウジくんのひいおじいさんは、
90年ほど前に家族5人で北海道の網走からブラジルに渡りました。
コーヒー園で働いた後、バストス市に土地を買って
野菜を育てたり、養蚕業もスタートさせます。
(養蚕業とはカイコを飼って、生糸(絹)を作る仕事ですね。)
その後、養鶏業(にわとりを育てる仕事)も営むようになったそうです。
当時、バストスで養鶏業を始める日本人がちらほらと現れてきました。

サンパウロの中心部から
バスで7時間かけて行ったところにバストス市があります。
優秀なそろばんの達人を生み出したり、
きれいなゴルフ場があることでも有名なバストスは
別名『キャピタル ド オウヴォ』と呼ばれています。
日本語にすると『たまごのまち』。

ユウジくんのひいおじいちゃんやその仲間がはじめた「卵」のお仕事で
今や、バストスはブラジルで一番有名な卵の産地になったのです。
今年も7月16日から三日間、人口40000人のバストスの街は
『フェスタ ド オウヴォ』(たまごまつり)で盛り上がります。

なんだかスゴイおはなしでしょ。

そんな話をしながら美味しい料理に舌鼓を打ちました。
「日曜日にまたいらっしゃいよ。」と昭和21年生まれのおじいちゃんが言ってくれました。

ユウジくんのひいおじいちゃんもひいおばあちゃんも
おじいちゃんもおばあちゃんも、みんな純粋な日本人の血が流れているのに
ブラジルでは「日本人」と呼ばれて、日本では「外国人」と呼ばれています。

ひいおじいちゃんがブラジルに渡って86年。
おじいちゃんが日本に来て11年。
ずっと元気でいてほしいですね。
そして、浜松のひとたちと仲良く暮らしていってほしいです。

ブラジルに卵のお仕事を広めた日本人がいたなんてビックリ!
しかも、こんなに近くにご家族がいたなんてねえ。驚きです!

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by amazontoshimin | 2010-06-19 18:07 | 日系社会のおはなし